ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

今さら『トレース〜科捜研の男』感想

『トレース』、数字は悪くなかったみたいですが。
個人的にはちょっと、見るのがきつかった。

“真相の意外性”にこだわるあまりか、全編に渡って展開が唐突かつ強引、しかも救いがない…。
特に3話の女の子の“事故死”の話はあまりに痛々し過ぎて、次回見る気が失せました。

実際それから何話か見ずに脱落しかかりましたが、やはり真野くんの事件をどう収束させるのが気になって、「最終章」から視聴復活。

で、肝心の真野くんの事件の真相はというと…やっぱり唐突かつ強引だったな(^^;)。


千原ジュニアさん演じる壇が事件に関わっているのは最初からわかっていたので、最大の興味は動機だったんですが…「あの笑顔を壊したかった」って何だそりゃあああ。

しかも、姉と自分が接触した映像を残したり、いろいろ工作をして(にしてもあの段階で遺書を早川先生に書かせるのは無理あり過ぎる)、“生き残った弟”までいたぶるつもりだったのかも知れないけど、そこまでこの兄弟に固執する理由がわからない。

例えば壇が暖かい家庭に恵まれず、幸せそうな真野家の子どもに嫉妬して真野一家を壊したかった、とかならまだ納得できるけど。
そういう描写、ほとんどなかったですよね。唐突すぎる…。


ただ最後の最後、唯一の救いになったのは、真野くんが“自分の意志で”銃爪を引かなかったこと。

まあこういう場合、主人公はふつう撃たないもんです。
しかし何しろこれまでの展開が奇をてらったものばかりだったもんで、「まさか撃たないよね!?」と別の意味でハラハラしました。

例え壇には当たらなくても、あそこで真野くんは撃ってはいけない。
虎丸さんやノンナちゃんに制止されてやめるのも違う。

自らの意志で自分を止めなければ、真野くんの言う通り、彼らと同じになってしまう。
そこのところ、一番肝心なところです。

その一番肝心なところだけはきっちり押さえて話が締められていたので、とにかくほっとしました。


その後、正直個人的に苦手だった(キャラが暑苦し過ぎた…)虎丸さんとのシーンも良かった。

去って行く真野くんを見送る虎丸さん、実は真野くんに自分の息子の姿をちょっと重ね合わせてたんじゃないかなあ、と思わせる表情でした。


そして、早川先生が逮捕されたことで事件も解決の糸口が掴め、真野くんも科捜研に戻って来たラストシーンで流れる『crystal』。
うん、やはり良い曲。

虎丸さんとの最後のシーンで、「ずっと立ち止まっているのはつらい。前に進みたかった」と初めて本心を口にする真野くん。
「暗闇を掻き分け、つまづき、それでも光を求める」という歌詞は、彼の心情そのものを書いていたものだったんだなと。

そしてメロディーの方も、デジタル音が目立つアレンジなのは劇伴全体に合わせたからだったんですね(気づくの遅い)。
いやあエイトのシングルでこんなにデジタルデジタルしたアレンジって今までなかったもんだから、つい「もうダンス曲に切り替え!?」って焦っちゃいましたよ。

劇伴と同じテイストだから、ドラマのエンディングに流れてきても違和感なく自然に耳に入ってくる。
特に最終回で流れてきた時は、大団円感増しました。
ドラマ主題歌としては百点満点の出来だと思います。



な  の  に

どうして音楽番組に出てくれないの?


Mステに出られなかったのはタイミング的に仕方ないけど、CDTVにもバズリズムにも出てませんよねぇ…。
自分たちの番組でですら披露していない。

確かに『関ジャム』で新曲披露することはあまりないけど、今この現状で、ゲストさんとジャムセッションしてる場合じゃなくない?と正直思ってしまいます。
ゲストさんお呼びしているから、エイトの都合だけでは番組作れないのかも知れないけど…。

勘ぐりたくないけど、勘ぐってしまう。
心配し過ぎですかねぇ。


まあ全てが杞憂に終わったとしても、『crystal』は“日陰者”シングルになっちゃうんですね。

たまーにそういうシングル出てくるけど(例・V6における『メジルシの記憶』)、『crystal』は、というかこのシングル自体が、その立場になってしまうのはもったいなさ過ぎるなあ。
珠玉のシングルなのに。

という訳で、せめて自分は、と鬼リピしてます。


こないだカラオケで『crystal』歌ったら、AメロとBメロがすんごい難しかった。
なんて曲書いてくれちゃってるんだ大西さん(^^;)。