ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

大丈夫。ジャニオタには“近田春夫”がついている。

待ってました!
私が愛読する近田春夫さんのコラム『考えるヒット』の単行本、『考えるヒット~テーマはジャニーズ』、発売されました。

考えるヒット テーマはジャニーズ

考えるヒット テーマはジャニーズ


『考えるヒット』とは、“あの”『週間文春』で連載されている、J-POPについて近田さんが語るコラム。
この単行本はその中で、ジャニーズの楽曲を取り上げた回を全てまとめたものです。

このコラムの中で、ベテランかつ現役のミュージシャンである近田さんは、 ジャニーズの楽曲を、他のジャンルと差別も区別もすることなく、ちゃんと“作品”として聞いてくれ、そして分析してくれているのです。
ジャニーズ楽曲好きとして、こんなに嬉しいことはありません。


愛読してはいるもののすべて読んでいる訳ではなかったので(家族が買ってくるものを横からコラムだけ読んでいたので)、今この時期、あえてジャニーズに関する記事は全部読んでみたい、と思っていました。
単行本化されているものを全て漁ってみる覚悟をしていた矢先、“ジャニーズしばり”で単行本にまとめてもらるなんて、ほんとにラッキー。
まあそれも、“今この時期”だからなんでしょうけど。

(近田春夫さんについて詳しいことはこちらをご覧ください。
近田春夫 - Wikipedia
ビクター公式サイト
内田裕也さんの最後のシングル『シェキナベイベー』(2014年発売)にも関わられていたということを、4月11日号の『考えるヒット』で初めて知りました。)


家族が買って来た時は真っ先に読むけど、特にV6やエイトが新曲を出した時期には、今回のシングルは題材に挙げてくれているだろうかとわくわくしながらチェックしています。
そして取り上げられていたら大喜びで読む。で、一喜一憂するのです。当たり前だけど、必ずしも良く書いてある訳ではないので。


だからこそ、“我が意を得たり!”と思ったことが書いてあった時は、本当に嬉しくて。
例として、私が個人的に、そう!そこ!それ!と近田さんの肩をバンバン叩きたくなった部分を引用します。
(以下「」内は本書からの引用)

V6 『HONEY BEAT/僕と僕らの明日』

「健全な社会性を伴った色気とは
堂々たる自信に満ちたV6の声」(タイトル部分)


関ジャニ∞ 『ツブサニコイ』

「曲調は昔気質だが細かい符割りの部分などはたしかに今のJポップだ。この、時代性の兼ね合いが実に彼ららしいと思った」


ですよね!ですよね近田さん!


KinKi Kidsを始めとする関西ジャニーズの楽曲の動向に非常に関心を持って下さっているようで、エイトのことも、「気になる」ジャニーズと書かれていたりします。

でもジャニーズの中に、特にお気に入りのグループがある訳ではない。とにかく公平。関心は発表される“楽曲”にのみある(何しろエイトのことを何度も取り上げていてくれたのに、『オモイダマ』のジャケ写見るまで「エイトっていうから8人だとずーっと思い込んでいたぁ!」という方ですから)。

ご自身も「ウォッチャーとして、ファンでもマニアでもなく、ミュージシャンの視点で」ジャニーズを見て来た「自負がある」と言われている近田さん。
それもジャニーズ事務所のごく初期(豊川譲さんがジャニーズのメインとして『日劇ウエスタンカーニバル』に出演している頃・・・・・)から、TVや客席ではなく現場で見てきていた方、ですよ。

そんな方が持っている、歯に衣着せない忖度もない、独自の“ジャニーズ観”。
それに照らし合わせて、SMAPからKing&Princeまで、ジャニーズ楽曲がどう語られているのか。
ちょっとお高いけど、分厚いけど、本格的に音楽用語使って分析されている記事はなんのこっちゃわからないけど、一読の価値はあると思います。


何より、ジャニーズ周辺が本当にいろいろある昨今、それでも純粋に楽曲という“作品”だけでジャニーズを見てくれている第三者―――近田春夫という―――が存在するありがたさ。
いちジャニーズファンとして、それは本当に心強いことなのです。

公平な観察者がいることは、味方がいることより心強いかも知れない。



ちなみに当ブログ、この『考えるヒット』のオマージュのつもりで書いてます。マジです。
素人で、しかもただのファンなんで、ここが好き、ここがツボる、くらいの個人的感想日記に過ぎませんが。

でも私なりにがんばります、師匠(勝手に呼ばせていただきます)。



それから、近田さんが去年リリースした新譜『超冗談だから』。
もちろん聞きました師匠。

超冗談だから

超冗談だから


ギンギラテクノ歌謡のオンパレード。
その中から香り立つほのかな“エグみ”…。

ああこういう“エグみ”がある楽曲を、さわやかに歌いこなせちゃうジャニーズがいたらなあ。
面白いんだけどなあ。

でももうそれ、ジャニーズじゃないかも知れないなあ。
ジャニーズ楽曲の本当のタブーって、“エロさ”ではなく“エグさ”かも知れないなあ。

などと思いながら聞いています。


さらに、今年の2月にリリースされたベスト盤『世界で一番いけない男』。

世界でいちばんいけない男~近田春夫ベスト

世界でいちばんいけない男~近田春夫ベスト


こちらはまだ聞いてません。早速チェックします師匠!