ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

音楽の日 感想 ~いろいろあった、編

TBS 『音楽の日 2020』、今年はなんだかいろいろなことがあったので、追記します。


スタート直後、午後2時過ぎ頃、家族とだらだら見ていたら突如現れたマツケンと、マツケンサンバダンサーズ。

『マツケンサンバⅡ』、老若男女問答無用で明るくさせられる、なんという圧倒的な華やかさとパワー。
家族みんなでなんか癒された。
この時間帯はうちのように家族で見ていることが多いだろうから、この選曲は大正解だと思います。


森山直太朗さん、『すぐそこにNEW DAYS』のミュージカルマインドがすごかった。
この方、じっと立ってアコギ弾き語り、みたいなイメージあるけど、体動くんですよねえ。
演劇スタイルのライブもやるみたいで、この前WOWOWで放映してたなあ。見れば良かった。

その後の『生きてることがつらいなら』。いつも沁みるけど…今回はいつにも増してぐっと心に来ました。

三浦春馬さんの衝撃のニュースが走った後だったので。


友人だったという城田くん、そのたった数時間後、どんな想いであの場に立ったのだろう。
泣きはらした目で、それでも声を途切れさせずに、『キセキ』を熱唱。
ディズニーソングメドレーでは『リメンバー・ミー』をISSAさんとデュエット。

でもこちらは穏やかな表情で、「リメンバーミー お別れだけど」と淡々とやさしく歌う。

ただでさえ好きな映画で、好きな歌なのに、こんなシチュエーションで歌われると…もう涙するしかなかった。
想いは彼に届いたかな。


さてそのディズニーソングメドレーで驚いた、島津亜矢さんすごかった!。

『イントゥ・ジ・アンノウン』、この難曲を力みなく、かつこんなに情感豊かに歌い上げるとは!

自らの個性に楽曲を染めるのではなく、楽曲の持つ世界観を尊重し、きちんと表現できる歌い手さんなんだ、と知りました。
(『Pretender』をうっかり消してしまったのが残念)

島津さん、演歌以外の曲のカバーとか出してないの?と調べたら『SINGER』というカバーアルバムをすでに6枚も出してた。買いだわ!

“本業”の演歌にもちょっと興味をそそられます。


欅坂46は、『風に吹かれても』、それから改名前のラストシングル『誰がその鐘を鳴らすのか?』の2曲。
欅坂らしい、シャープで迫力あるパフォーマンスを見せてくれました。

実はちょっと注目していました。
いわゆる「秋元プロデュース」のグループの中では、苦悩や孤独、といった割と重めのテーマの楽曲が多い、異色のグループだったので。

改名してどんなグループになるのかはわからないけれど、これまでいくつもの、思わず目を奪われるような独特の世界を見せてくれた彼女たちの前途に、幸多からんことを願います。



そして。
今回の『音楽の日』、個人的ベストパフォーマンス。

ダララララ…(ドラムロール)

それはKinKi Kidsの『KANZAI BOYA』~『フラワー』メドレー!

特に『KANZAI BOYA』は傑作中の傑作でした。


曲のタイトルは知る人ぞ知る、「KinKi Kids」になる前のグループ名の候補。
命名はもちろん、ジャニーさん。

本人たちでなくても目が点になるような名前を、

「KANZAI BOYA 素敵だね~」

と2人は大真面目に歌う(しかも歌が上手い笑)。
バックにはファンキーなバンド、フロントにはキレキレなダンサーをがっつり従えて。

歌っている内容と見た目とのギャップがおかしくておかしくて仕方ないのだがしかし、この歌はただのコミックソングではないのだ。

「KANZAI BOYA 愛しいね…」
そう、これはKinKi Kids 2人の、ジャニーさんへの愛溢れた、追悼曲なのだ。

「今じゃもう魂と」なったジャニーさんは暇になっちゃった、またいい名前閃いたのに、誰も僕のお告げ拾ってくれないの?と嘆く。
コロナ渦やその他もろもろのことで混とんとしている今のジャニーズを、ジャニーさんはあの世でどう見ているのかな…と何だかちょっと切なくなる。

しかしキンキの2人はあくまでもファンキーに歌う。ファンクなのがこれまたいいんだよね。

お馴染みのキャップとサングラスでジャニーさんに扮し、『KANZAI BOYA』のオチを締めた光一くん、その格好のまま『フラワー』を歌い出す。
中居くんの「帽子取れよ!」のジェスチャーもガン無視して、「You!名前思いついたよ!スケートボーイズだよ!」と返す。あったねそういう名前。

でもこの『フラワー』、いつもよりなんだか、グッと来るものがありました。


いやあ、ジャニーさん、そして退所する中居くんへのキンキらしい愛情の示し方に、今回はすっかり持っていかれましたね。

そして私の中でのKinKi Kids ナンバー1楽曲が、『夏の王様』から『KANZAI BOYA』に塗り替えられてしまった(笑)。



今年の『音楽の日』はなんだか、音楽で命を悼む…というか、愛しむ番組、という感じになりましたね、私の中では。
ほんとに9時間もあると…いろいろとあるんですね。


それと、公式で大体のタイムテーブルとセットリストを発表してくれたのはありがたかったです。
どちらもわからないと、目当ての部分まで録画をむやみに早送りするだけになっちゃうけど、タイムテーブルとセットリストがあると逆に、「この人がこんな歌歌うんだ、じゃ見ようかな?」となって、結局ほぼ全部見ることになりましたし。

他局も、長い歌番組は同じようにしていただければありがたいです。


次はFNS歌謡祭か…8/26ってまだ先じゃん、って思ってるとすぐ来るんですよねえ。