「トンチキソング」について考えてみた……ら、1ヶ月経ってしまった。
『関ジャム』でヒャダインさんが提唱した「ジャニーズトンチキソング」、ついにMステSPのメドレーに登場!
これを機に、ジャニーズにおける「トンチキソング」とは何ぞや、と真面目に考えてみた。
が、1ヶ月経っても考えまとまらず。
そうこうしているうちにMステSPの日が迫ってきてしまったため、考察は今後の研究課題として脇に置いといて。
まずは、自分のフィールドであるV6、関ジャニ∞には「トンチキソング」と言える楽曲があるのかどうか、というところを追求していこうと思います。
■関ジャニ∞
「トンチキ」ならばエイトの独壇場…のように見えますが、果たして「トンチキ」ソングと「コミカル」ソングはイコールなのか?
「トンチキソング」の提唱者・ヒャダインさんが『関ジャム』(2020年5月2日放送分)で挙げた「トンチキソング」は、
Sexy Zone『Sexy Summerに雪が降る』
NEWS『チュムチュム』
の2曲。
他にもエイトの『夜な夜な☆ヨーNIGHT』、少年隊の『デカメロン伝説』などが挙がっています。
いずれも、いろいろな意味で強烈な破壊力を持つ楽曲なのですが、必ずしも「コミカルソング」ではない。
『Sexy Summer~』と『デカメロン伝説』は、歌詞の一部はトンチキだけど、中身は普通のラブソングです。
「トンチキ」と「コミカル」の違いは?その境界線は?
…などと考えて込んでいるうちにあれよあれよと日は進み、12月25日が近づいてくる。
仕方ない。この際、エイトのコミカル系の曲は全て「トンチキソング」候補とすることにしました。
ということで、「トンチキソング」として番組にリクエストしたのは、
『関風ファイティング』
『夜な夜な☆ヨーNIGHT』(アルバム『FIGHT』収録)
『LOVE&KING』(アルバム『関ジャニ∞の元気が出るCD!!』収録)
酔っ払いの意味不明感を的確に表現した『夜な夜な~』は、ヒャダインさんのお墨付きなのでマスト。
『関風~』を選んだポイントは、歌の世界観のぶっ飛び方ですね。特に唐突に現れるドラゴン。
フラれてボロボロになりながらチャイナタウン(ここがもうなんでチャイナタウン、なんですが)を彷徨っていると、
「ドラゴンが舞い降りて」
「ドラゴンが踊り出す」
「ドラゴンが火を吹いた」
なぜドラゴン。そしてなぜ踊る。
元ネタは、タイトルの『関風』が「かんふう」つまりカンフー→ブルース・リー→『燃えよドラゴン』、でドラゴンなんでしょうが…しょーもない…(ほめ言葉)。
『好きやねん、大阪。』も『∞SAKAおばちゃんROCK』も、ジャニーズがこの歌を歌うことが「トンチキ」と言えばそうなんですが、メンバー全員が関西出身のグループが関西愛を歌うのは、なんかフツーに思えちゃうんですよね。
『ズッコケ男道』も『無責任ヒーロー』も、タイトルは突拍子もないけど、中身はちゃんとした応援ソングですしね。
そんな中に埋もれがちですが『関風ファイティング』、中身の意味の無さ(ほめ言葉)はかなり「トンチキ」だと思うのです。
シングルでもあるし、エイトの隠れ「トンチキソング」としてぜひ推したい。
そして『LOVE&KING』。
だって「ぱぱぱ ぴぴぴ ぷぷぷ ぱぴぷぺ」ですよ。
これなら「ワカチコン」にも勝てます(趣旨が違ってきてる)。
でもヒナのソロ曲なので、ヒナ一人にエイトの「トンチキ」を背負わせるのもなあ…とちょっと躊躇はしたんですが、「トンチキ」度は圧倒的に高いので。
一応リクエストしてみました。
■V6
エイトはシングルにコミカル系が多いせいか、アルバムは(ユニット曲以外は)シリアスな楽曲が多くを占める、それはわかる。
しかしV6は、シングル曲にもコミカル楽曲がほぼないのに、アルバムやカップリング曲にも、わかりやすくコミカルな作品がほとんどない。君たちほんとにマジメだな!
かろうじてあったのは、ある種の“お遊び”があるシングル。
『kEEP oN.』。
この年(2012年)、V6はシングルで立て続けに、今までとは違った傾向の楽曲を出して来ました。
その1曲目が2月に出した『バリバリBUDDY!』、そして続いてはこの『kEEP oN.』。
『バリバリ~』はストレートなコミカル系楽曲なんですが、『kEEP oN.』は、それとはまた少し違っていまして。
私は洋楽に疎いもんで、発売当初は全く気付かなかった。
『kEEP oN.』って、Queenの『ボヘミアン・ラプソディ』をオマージュした楽曲ですよね、多分。
ゆったりしたバラードから始まり、全員のコーラス、それからアップテンポのダンスミュージックへ…という展開が、『ボヘミアン・ラプソディ』とそっくり。
特に全員のコーラスパート「Lonely days are gone…」の部分、『ボヘミアン~』のオペラパートのラスト「For me、For me、For me…」を完全になぞってますよね。
もちろん単に原曲をなぞっているだけでなく、V6らしい世界観もちゃんと出ていて、かなり高度な“お遊び”楽曲になっています。西寺さんいつもありがとうございます。
ミュージカル歌唱の出来る坂本さんがいるのも大きかったかなー。
という訳で、V6楽曲の中では毛色が違う、ちょっと面白い作品ではあるけれど、「トンチキソング」ではないなあ、やっぱり。
しかしV6本体には無くても、トニセン、カミセン曲には何とか発見しました。
そこで、リクエストには以下の2曲を選んでみました。
20th Century 『季節』(アルバム『ROAD』収録)
Coming Century『Theme of Coming Century』(『MUSIC FOR THE PEOPLE』カップリ ング曲)
トニセンの『季節』は、その名の通り旬の食べ物をただただ羅列していく、という楽曲。仮歌で適当に歌った歌がそのまま採用になった、という話です。
ファンクアレンジが無駄にカッコ良くて、「マツタケ、ふぐちり、ひやむぎ」というファンキーなコーラスもおかしい、珠玉の「トンチキソング」。
『Theme of Coming Century』は、発売当時は「トンチキ」度高かったんです。それまでグループ名をそのままタイトルにした曲って、ジャニーズにはありませんでしたから。
でも嵐が『A RA SHI』でデビューしたので、インパクトが大分薄れたような気がします。
歌詞は普通だったかな…
「ロケット捨てて 宇宙遊泳 男のパワー 感じてダーリン」
…トンチキっすね結構。
カミセンにはもう1曲、『スキさ すっきゃねん』(『TAKE ME HIGHER』カップリング曲)という楽曲もありますが、関西出身の岡田がいるし、まあさほど「トンチキ」ではないなと。
今の彼らが歌っているところを見てみたい気もしますが(笑)、それは反則、ということでリクエストはなし。
しかし、1ヶ月考えてしみじみ思ったことがあります。
「トンチキソング」は深い。
そしてジャニーズはこれからも、「トンチキソング」とともにあるべきではないかと。
ビジネス的勝機があるかはわかりませんが…(無責任)。
ジャニーズ的「トンチキソング」については、機会があればまた、深く考察していきたいと思っています。
Mステスペシャルではどんな楽曲が「トンチキソング」として披露されるのか。
楽しみだなー。