『記憶』/『ココロオドレバ』
渋谷すばるのソロデビューシングル、無事発売されました。
カップリング曲含めて全4曲を聞き、トータルで感じたのは、少し自在性が出て来たかな、ということ。
すばるの歌は、私の感じ方では「ストレート一本やり」。
エイトの曲でもソロ曲でも、アップテンポ、バラード、『あ』みたいな楽曲でも、全てど直球ストレート。
全身全霊真っ向ストレートだから聞いてると爽快なんだけど、あまりにもストレート過ぎ、しかもスピードも一本調子だから、受け止める側(私)は聞いているうちに徐々に疲れてきてしまう(以前“アタる”と書きましたが、“疲れる”という表現の方が近いと気づきました)。
だからソロライブの告知を聞いた時、「これを2時間近く受け止め続けるるのはちょっと」と思ったんですね。
それがこのシングル聞いたら、
「あれ?なんか変化球やチェンジアップ覚えてきてる?」と。
それぞれの楽曲の、歌い方はもちろんですが、歌の中でも微妙なニュアンスの違いが感じられるようになったような。
ただの「直球一本やり」ではなくなってきているように思えます。
特に『護り歌』は、余分なものを“削ぎ落とした”感じもする…なんて言ったらほめ過ぎかな。
まだその域ではないかな。
でも少しづつ、歌が柔軟になってきてるかな。
テレビでの歌唱でも同じように感じられたし、こんなに嬉しい変化をしてるんだったら生ですばるの歌聞きたかったかも・・・などと、数カ月前と180度違うことを思うファンの身勝手さよ(^^
ちなみに4曲中一番のお気に入りは『ココロオドレバ』。
すばるのソロ曲でやることを全く想像してなかった、とてもキャッチーで前向きな歌。しかも少し泥臭さももあるので、聞いてると腹から力沸いてきます。『味園ユニバース』本編見て、ますます好きになりました(映画については長くなるのでまた別項で)。朝通勤で絶賛ヘビロテ中です。
『乗っかりトレイン』も気に入ってます。歌詞は“すばる師匠”調の、まあアレなんですが(^^)、そんなことが気にならないくらい歌い方もブルースハープも軽快で気持ちがいい。
以前はこういう内容の曲、リズムは軽快でも、もっとねっとり歌ったんじゃないかなあ、と思えます。
変化球やチェンジアップもできるようになったんじゃ?と気付いたのは、この曲と『護り歌』、カップリング2曲がきっかけですね。
という訳で、あんまり聞いてると疲れそうだからヘビロテはしないだろうと思っていたすばるのソロシングル、かなり気に入って聞いています。
そして「やっぱりライブ行きたかったかも~」という後悔を募らせる(^^;)。
そういやライブツアーも今週24,25日でラストですね。無事完走して欲しいです。
そうだ、CDジャケットの仕様が傑作でした。
ふーん紙ジャケかー、曲とすばるの雰囲気には合ってるかなー、くらいに思いながらCDを取り出したら、CDが「下半分が丸いビニール袋」に入っていた!
ただの紙ジャケじゃない、昭和の「レコード」(LP)仕様かコレ!
ここまでやるとはインフィニティレコーズしゃれたことするなあ!
(って思いましたが、他のアーティストの紙ジャケも、このビニール袋まで再現してるのかな?)
レコード好きな人など「音楽ファン」にアピールするための仕様でもあると思いますが、ただ単に「LPを知っている年代」ってだけの私も大興奮(^^)。
これ、ジャケットに中身収める時に、ビニール袋のはじっこがどうしてもくしゃっとなっちゃうんだよねえ、とニヤニヤしつつ収納してます(あらかじめはじっこを折って入れる、という技もあり)。
でもこのビニール袋の中身は、今やレコードではなくCDとDVDなんですよね。そこに隔世の感があります。
・・・年寄りのファンに遠い目をさせるための仕様ではないとは思いますが。