不織布マスクは号泣3回くらい余裕で耐えます。〜懐かしのたまアリ、ネタばれがほぼない感想
泣くとは思っていたけれど、自分でも予想しないほど泣いた。
冒頭から涙が止まらなかった。
3月に解散が発表された時、もうV6に直接会うことはない、と思った。
このコロナ禍中では、有観客でコンサートを開催することはまず無理だろう。
いや、開催しなくていい。
こんなご時世、解散コンサートとは言え観客を入れてコンサートなんかしたら、どんな混乱が起こるかわからないし、バッシングを受けないとも限らない。
開催できたとしても、チケットの争奪戦など、良くない出来事が起きてしまうかも知れない。
25周年の配信公演のように、観たい人がほぼ平等に観られれば、平和な最後を迎えられるじゃないか。
彼らの歴史が綺麗なまま、締めくくられるじゃないか。
そう思っていた。
しかしラストツアー、『groove』開催発表。
そして幸運にもチケット当選。
私が憂慮したルール違反なども(多分)なく、粛々と準備は進められて行く。
それでも不安だった。
無事に公演開催までこぎ着けられるのか。
当選したのはツアー後半、それも最も感染が深刻な状況である首都圏の公演だ。
この時期のツアー開催には否定的だったくせに、現金なもので、チケットが当たったとなると行きたい。
最後に、会えるものならもう一度、V6に会いたい。
何より最後のコンサートツアーを、彼らに最終日まで、11月1日まで、一度も止まることなく走り抜いて欲しかった。
9月4日、無事にツアーは初日を迎えた。
それから週末ごとに彼らは全国を回り、一つ一つ、確実に大切に、次の開催地へとバトンは渡されて行った*1。
メンバーはもちろん、スタッフも細心の注意を払ってくれている。
参加するファンも同じだった。
コンサートに行くまで、それ以外の外出は全て我慢しました、というメールがトニセンのラジオで読まれていた。
当選したけれど、体調が悪かったから涙を飲んで不参加を決めました、というネットの書き込みも見た。
私もこの“輪”に参加するんだ。
絶対体調は万全にして行かなければ、と心に誓った。
こういう時に限って、仕事や家のことでしんどい時期が重なったりする。
全てを投げ出して、コンサートさえも放り投げて、逃げてしまいたいと思うこともあった。
それでもぎりぎり、踏みとどまった。
ただひたすら、V6に会いたかった。
その気持ちひとつで、10月23日まで乗り切った。
そしてやっと、たどり着いた。
さいたまスーパーアリーナ。
21年前にV6がこけら落としを務めたコンサート会場。その時には私も参加していた。
あの場所でもう一度、彼らに会うことができる。
17時30分。開幕すると、ステージにV6がいた。
もう二度と会えないと思っていた。
『The ONES』が生で観た最後になるのか、と諦めていた。
でも今そこに、同じ空間に、V6がいる。
会えて良かった。
本当に良かった。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
V6のみんな。
V6を守ってくれたみんな。
本当に、ありがとう。
想いがあふれて、あふれて、止まらなかった。
ありがとう、という言葉だけが頭の中をぐるぐる巡って、冒頭2曲の間中、私はずっと泣き続けた。
3曲目くらいで、いかん、せっかくもらったチャンスなんだからちゃんと観なきゃ!と気を取り直して、涙をなんとか引っ込めた。
が、中盤のあたりでこらえ切れずにまた涙があふれ、最後のメドレーでは嗚咽のあまり顔を上げられないほどになった。
隣の友人がしっかりしなさいと背中を叩いてくれた。やっと顔を上げたら、目の前のトロッコに剛くんがいた。
『HANEY BEAT』を歌っていた。
笑って 笑って 笑って。
って歌われると、余計に泣けませんか!?
念のためハンカチは2枚持ってきた。
手を拭く用と涙用。
けれど涙用は必要なかった。
マスクが全部受け止めてくれた。
マスクの思わぬ効用。涙を拭く手間が省ける。
しかもあれだけ泣いたのに、マスクは少しもクタっていなかった。
考えてみれば不織布マスクは、マスク不足の際は「洗って使える」と言われてた。
3回の号泣くらいでクタクタになるようなヤワなものではないのだ。
しかし防御力は確実に衰えているだろうから、公演後すぐに新しいマスクに替えた。
そう、私も“V6守り隊”の一員だ。
今まで彼らを守って来た人たちのバトンを受け継ぐのだ。
体調を万全にして、V6と一緒に、11月1日を迎えるのだ。
てことで、早寝早起き最優先。
さいたまスーパーアリーナの詳しいレポートは、また後ほど。
11月1日過ぎるかも知れません(笑)。
意味のないレポート。
いいんだ、私の備忘録だから。
皆さまも、お体に気をつけてお過ごし下さい。
そして11月1日。
約束の場所でお会いしましょう。
*1:ちなみに、この「確実に一つ一つ、バトンを渡して行ってるみたい」というのは私の友人の発言。