ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

エイトの「シングルにおけるバラード率」をカウントしてみました・2

ノルディック複合の渡部選手はヒナに激似だと思うんですが。『夜ふかし』にゲストに来てもらえないだろうか。

では前回の続きです。

関ジャニ∞ 11曲/36曲 バラード率 30.6%

バラードと判断したのは11曲。

大阪レイニーブルース』、『無限大』、『大阪ロマネスク』、『冬恋』、『マイナス100度の恋』、

『Snow White』、『マイホーム』、『365日家族』、『ツブサニコイ』、『涙の答え』、『ひびき』。

まず『GIFT』3タイトルを「シングルの総数」にカウントしていいかどうか悩みましたが、インペリアルのサイトには他のシングルと同じように記載してあったので、普通のシングルとしてカウント。

そして、バラードかどうか迷ったのが『無限大』と『マイナス100度の恋』。

『無限大』はラブソングというよりはメッセージソングで、いわゆるバラードというのとはちょっと違う気もしたんですが、「ドラマティックな盛り上がり」という曲調があるのでぎりぎりのラインでバラードとしてカウントし、この楽曲をボーダーラインにして他のグループでもバラードかどうかを判断しました(メッセージソング寄りの嵐・『HERO』、V6・『野生の花』をカウントしたのもこのため)。

『マイナス100度の恋』は・・・自分の記憶の中ではもっとゆったりした曲調だったんですが、実際聞いてみると結構リズムを刻む、テンポのいい曲ですねえ。正確に言うとミディアムテンポの楽曲かなーという感じもしますが、Cメロの聞かせどころはあるし(ここのヨコの苦しそうに出す高音が好き)、切ないラブソングでウェット感はあるので、一応バラードに入れておきました。

率としては高く見えるけど、楽曲数としては嵐と大して変わらないですね。

「シングル曲によくバラードを持ってくる印象」が強いのは、2曲目のシングルがいきなりバラードだったこと(『大阪レイニーブルース』)、2011年のシングルが4曲のうち3曲、しかも立て続けにバラードだったこと(『マイホーム』、『365日家族』、『ツブサニコイ』)によるものと思われます。うーむ、印象で断定的にもの言っちゃいかんですね。

『レイニー』、『無限大』、『大阪ロマネスク』と初期にもバラード曲連発しているように見えますが、『無限大』・『ロマネスク』に関しては両A面で、フロント曲はあくまでも『好きやねん、大阪。』と『∞SAKAおばちゃんロック』。やはり“演歌・歌謡曲”路線というか、コミカルソング路線というか(^^)は『急☆上☆Show!!』まで連綿と続いてるわけです。

その路線が大きく変わるのが2010年以降、『オリコン』で「演歌・歌謡曲部門」から「J-POP部門」に変更になった時ですね。シングルで言うと『Wonderful World!!』から、エイトのリリース作品は「J-POP部門」として新たにカウントし直されて、曲調も以前とは変わってきます。

2曲目にシングル初のバンド曲『LIFE~目の前の向こうへ~』がリリースされて、路線変更がさらに明確になりますが、こうやってシングル曲を並べてみると、気持ちの上での“路線変更”は『GIFT』の時にもうされていたのかなあ、と思えました。

『One day in winter』以外はすべてバラードかミディアムテンポの「聞かせる」楽曲だった『GIFT』。コミカルな歌を明るく歌うだけでなく、自分たちなりに歌を「聞かせる」ことも考えに入れ始めたのは、このシングルからだったのかな、という気がします。

しかしそうするとビミョーな立場に立たされる『Wonderful World!!』。明るい曲調だから前の路線の続き、みたいに思えますが、私はこの曲、『ズッコケ』や『無責任』のようなコミカル要素より、『LIFE』のようなメッセージソング的要素の方が強い楽曲だと思うんですけど・・・。新しい路線に切り替わる時期の、どっちとも言えない境界線上の楽曲、ということになってしまいますかね。

シングルの割にTVで披露されること少なかったし、『イエローパンジー』と同様「不憫な楽曲」の箱に入ってしまいそう。まあそういう曲ほど愛着が湧いてしまうんですが。

(そしてさらに不憫な、というかほとんど忘れられている『One day in winter』・・・)

KinKi Kids 12曲/32曲 バラード率 37.5%

バラードと判断したのは11曲。

『青の時代』、『フラワー』、『to Heart』、『もう君以外愛せない』、『solitude~真実のサヨナラ』、

薄荷キャンディー』、『ね、がんばるよ。』、『Anniversary』、『SNOW!SNOW!SNOW!』、『夏模様』、

Harmony of December』、『永遠に』。

ド演歌ならぬドバラード、というバラード曲が多く、あまり迷わなかったんですが、『フラワー』はちょっと考えました。ただ『無限大』をバラードでカウントしたんなら『フラワー』は入るだろうと。

いやー貫禄ですKinKi兄さん。やはり敵いませんでした。

デビュー当初から「歌が売り」という印象があったので、シングルをバラード曲にするのもデビュー翌年の4枚目(両A面の『青の時代』)と割と早いですね。それにバラードの中に代表曲と言える楽曲がきっちり入っています(『もう君以外愛せない』、『Anniversary』など)。

ジャニーズ全グループで比較しても、恐らくシングルのバラード率ではNo.1じゃないかと思われます。

そんな兄さんの楽曲で、私は『KinKiのやる気まんまんソング』が大好きなんですが・・・。あの体温低そうな2人が「ラーメン食いに」とか歌ってるのが面白くて面白くて。他のシングル差し置いて、発売直後から私のウォークマンに収まっています。

ですがNo.1は、『Kissからはじまるミステリー』。この記事を書くにあたり久々に聞いてみましたが(バラードじゃないのはわかりきっているけどつい聞いてしまった)、やっぱり名曲だと思います。

オールドファンの感覚で言うと、ジャニーズにとって「シングルをバラード曲にする」っていうのは結構な冒険だったんです。

歌+踊り、どちらかというと踊りがメイン、のジャニーズが、その踊りを封印して歌だけを聞かせる訳ですから。

V6や嵐の世代だとデビューして3~4年くらいしてからだったけど、それ以降はもっと早い時期、デビューして1~2年目くらいで出すようになってるみたいだし、その後も割とコンスタントに出してたりする。

もうジャニーズのバラードシングルなんて、あまり話題にならなくなるくらい当たり前になってる感があります。

でもやっぱり、「ファン投票1位がバラード曲」というのは珍しいと思う。今のところKinKi Kidsと、エイトくらいなんじゃないかなあ。

それほど『大阪ロマネスク』はエイトのファンにとって特別な楽曲だということでしょう。

そしてもう一つ思ったのが、(世間に思われている)代表曲『無責任ヒーロー』、ファン投票1位『大阪ロマネスク』、最近の楽曲傾向『LIFE』・『ココロ空モヨウ』、というズレがあること。

ここまでズレが生じるのも、ジャニーズでは珍しいことではないでしょうか。なかなか興味深いところです。

という訳でエイトは楽曲のファン投票を新たにやって、んで嵐やKinKi Kidsのようにちゃんと発表して欲しいです。

世間のイメージ、ファンの望むもの、自分たちが聞かせたいもの。

ある程度のズレがあるのは当たり前かも知れないけど、今のところどんな状況なのか、知りたいです。

バンド楽曲もいい曲が出てきたし、ファンの好みの傾向が変わっている、あるいは最近の楽曲を聞いてファンになった、という人がいる可能性もありますし。

こういうズレがあるのって、正直いろいろ危なっかしいと思います。でもそこも含めてエイトの面白さだ、と私は思うんですが。

ちなみに私のシングルNo.1は、『桜援歌』、『Snow White』、『イエローパンジーストリート』、『ER』のどれか(8周年時点では、『桜援歌』と『Snow White』を投票しました)。

もしファン今投票したら、上位の結果とはどれも大きくズレそうな予感が・・・。

(『Snow White』は結構いい線行く・・・と思う・・・けど・・・)