ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

エイトの「シングルにおけるバラード率」をカウントしてみました・1

「ソチも悪よのう」というダジャレは「アバターもえくぼ」より不評。なぜだ。

さて。以前の記事でちらっと書いた、「エイトはジャニーズの中ではシングルのバラード率が高いのでは」ということ。実際どうなのか、調べてみました。

さすがに全部のグループを調べるのは大変なので、いくつかサンプルデータを取って比較してみることにしました。

サンプルはまず個人的に手っ取り早くデータが取れる“V6”、同世代だとKAT-TUNやNEWSよりはシングルにバラードが多い印象の“嵐”。

これだけじゃちょっとデータとして物足りないなあ、と思った時、ふと思い出したのがKinKi Kidsのことでした。そうだ、バラード率で言えば断トツで高そう!

という訳で、この4グループの「デビューから10年目までにリリースしたシングル楽曲のうちの、バラード曲の率」を算出してみました。

「デビューから10年目までにリリースしたシングル」の条件は

●両A面の場合は、両曲ともカウントする。

●ただし個人名義(V6の場合はトニセンもしくはカミセン名義)は除く。

この条件下でシングル曲を数えると、総数は以下のようになります。

KinKi Kids → 32曲(2007年『永遠に』まで)

V6 → 33曲(2005年『Orange』まで)

嵐 → 33曲(2009年『マイガール』まで)

関ジャニ∞ → 36曲(2014年『キングオブ男!』まで)

この中からバラード曲をカウントしてその比率を出していくわけですが、問題なのが「バラード」という定義。

リズムとかコード進行とか、なにがしかの音楽的定義があるのかと思ったら、これが全くないらしい。

とりあえずネットだけであちこち調べた結果、ざっくり言うと「バラード」という楽曲は、

「ゆったりしたテンポで情緒的な歌詞を“聞かせる”歌。サビに向かってドラマティックな盛り上がりがあり、ラブソングが主流」・・・だそうです。

まあ音楽的な定義がない方が素人としては好都合かな、と思いつつ{%わーい(嬉しい顔)docomo%}

この定義、というか傾向?に一応基づきながらも、私個人の主観でバラードかどうかを判断し、総数に対する比率を算出させていただきました。

ちなみに「これバラードかな?微妙・・・(例・『無限大』)」という曲もバラードとしてカウントしました。

では、バラード率が「低い」順に結果を出しますと。

☆V6 7曲/33曲 バラード率 21.2%

☆嵐 8曲/33曲 バラード率 24.2%

関ジャニ∞ 11曲/36曲 バラード率 30.6%

KinKi Kids 12曲/32曲 バラード率 37.5%

うーむ、そんな気はしてたんだけど、やはりKinKi Kids兄さんにはかなわなかったか。

さて、この結果だけでは味気ないんで、それぞれのグループについてまとめていきます。

☆V6 7曲/33曲 バラード率 21.2%

バラードと判断したのは7曲。

『over』、『野生の花』、『キセキのはじまり』、『出せない手紙』、『one』、

メジルシの記憶』、『ありがとうのうた』。

『野生の花』、『キセキのはじまり』はかなりリズミカルな楽曲なので迷いましたが、「ドラマティックな盛り上がり」ということで入れました。

逆に『IN THE WIND』は全体的に淡々とした流れなので外しました(この淡々としているところがかっこ良くて好きな楽曲です。余談)。

ちなみに、別名義(「V6 feat.Shoo」)の『one』をカウントしないで率を出すと、18.2%でした。20%切っちゃった。

数字としてはこちらの方が“V6バラード率低っ”って感じがわかりやすかったんですが、名義が別とはいえ個人名義とは違ってV6全員が歌っているわけですから、カウントしないのも変かなーと思いまして、入れておきました。

ま、どっちにしてもこの4グループのなかではバラード率が一番低かったです。私としてはちょっと意外でした。

近年のバラード率が高かったせいか、もっと出している気がしていたんです。

それとも最新曲『君僕』に私がよほどやられているからなんでしょうか(^^;)

それから、『メジルシの記憶』をいい加減そろそろコンサートで歌って下さいよ。

シングル曲なのになぜかセットリストから漏れ続ける、不憫な楽曲です。地味だけどすごくいい曲なのに(・・・同じ境遇の楽曲として、エイトの『イエローパンジーストリート』をふと思い出す)。

☆嵐 8曲/33曲 バラード率 24.2%

バラードと判断したのは8曲。

『とまどいながら』、『瞳の中のGalaxy』、『HERO』、『アオゾラペダル』、『One Love』、

『Beatiful days』、『明日の記憶』、『マイガール』。

『HERO』は迷ったんですが、やはり「盛り上がりがドラマティック」ってことでカウント。『One Love』はちょっとアップテンポだけど、大サビにソロの聞かせどころがあるので入れました。

『Everything』も判断線上だったんですが、私が思うバラードの感覚の「ウェットさ」がなくて明るい感じだったので、カウントには入れませんでした。

・・・えーもし嵐ファンの方がこれをお読みになったら異論もおありでしょうが、私の個人的な感覚での判断、ということでご容赦下さい。

嵐はV6とは逆に、最近はかなり激しいダンスナンバーが多かったので、私が思ってたよりバラード出してるんだなという感じです。

『とまどいながら』以降は4曲もしくは3曲に1回くらいの割合で、シングルがバラード曲になってます。コンスタントにバラードを出しているんですね。

最近はダンスナンバーが多い、というのも私の思いこみで、『マイガール』以降もその割合はあまり変わらないようです。だいたい間4曲くらい置いてバラードを出しています。

ブレイクする前も現在も、「ダンスも歌も出来るオールマイティなグループ」という戦略にブレがない、っていうことなんでしょうか。

と、ちょっと分析記事っぽく書いてみました(^^;)。

改めて聞いてみるとみんないい曲だけど、やっぱり『Beatiful days』が一番好きだなあ(『trust』『Believe』『Beatiful days』が私の中の「嵐三冠」なんです)。

例によって長くなってしまったので、KinKi Kidsとエイトは次回へ持ち越しです。