ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

『関ジャニズム』アルバム雑記・2

さてでは続き、『ER2』から。このへんから濃いぃ流れに入ってきます。

8.ER2

この曲は、サビの大倉の1オクターブ下の低音が効いています。

ニゾンなんだけど、一つ低い声があると、普通のユニゾンより奥行きがあるように聞こえる。

大倉の低音はエイトの楽曲の大きな武器の一つだと、改めて思います。『RAGE』もこの方式使っていますよね。

今回アルバムで聞いてふと思いついた、この曲、エイトレンジャーの格好で、バンドで聞かせたらカッコいいんじゃね?と。ブラスを入れていないバンドのアレンジ(に聞こえる)だから出来ると思うんですが。ヘルメットかぶって楽器演奏は酷かしら。

9.おえかき

これいい。単純な歌詞が深い。

でも「きいろ」は?「おひさま」があか+きいろなの?「みかんのき」の“き”は“木”だから「みどり」ですよね。「おさかな」がきいろ?いやそれはちょっと苦しくないか?。ここは聞く側にに議論の余地を残したのかな(そんな大層なことでもないか)。

ところでへんきょくの“ももちゃん”はPeachさんですよね。カワイイです(^^)。

10.ドヤ顔人生

今のエイトに「ドヤ顔」って言葉はすごくはまると思う。いいとこついてます、長瀬先輩。大事なもののありかが「左胸」ってあたりも、骨太な言い回しで好きだなあ。

こういう後奏がフェードアウトしていく曲って、徐々にフェードアウトしていくアドリブの音や歌が、妙に耳に残ったりするんですよねー。この曲ではやっぱりブルースハープの音が残りますね。

アルバム発売直後の『スバラジ』ですばるが「MUSICIAN DREDITに名前が載った」と言ってましたが、私言われる前にちゃーんとチェックしてましたよ。ふふん(ドヤ顔)。

以前、やっぱりスバラジで、すばるがブルースハープ吹いたって言ってたから、クレジットに名前あるかなと思って。

長瀬くんの名前もクレジットで発見。作るだけじゃなくて、ギターでも参加してくれたんですね。ありがとう先輩。

11.象

ライオンの次は象か。しかもどちらもサーカスで飼われている。なんか象徴的だなあ。

ギターの音がすごく強くて耳に残る。あと『宇宙に行ったライオン』の時もそうでしたが、ヤスのボーカルが効いてますねー。『ライオン』の時はコーラスでしたが、今回はすばるとツインメインボーカルみたいになってるので、さらに前に出ている感じがします。

ヤスの歌い方ってクセがあると言えばあるんですが、今どきのテイストもちゃんとあるんですよね。いい意味で「ありがち」な感じ。

だから、ちょっと独特なすばるのボーカルがあまり暴走しないように、ちゃんとつなぎ止められるというか・・・。

割と強い声だからすばるの声にも負けないし。すばるとツインでメインになれる存在としては、亮と並ぶくらいだと思っています。

(他のメンバーだとすばるの声に負けちゃう。マルはまたちょっと違うんだけど、それに関しては別項で書きます)

13.RAGE

やっと音源出ましたよ。半年くらい待ちましたよ。

『レコメン』で初めて聞いた時、有無を言わさぬキャッチーさに一目ぼれ(一耳ぼれ?)。

それからは何とか音源を手に入れようと右往左往。ガラケーユーザーはいろいろ大変でした。着うたはパートパートでブツ切りだし、『スバラジ』でフルで流してくれた時一応録音に成功したけど、音声レベルが低過ぎて、ウォークマンに入れたら外では聞こえないほどの小さな音になってしまったし(^^;)。

今となってはその「蚊の鳴くような『RAGE』」もレアアイテムです。

歌詞もメロディーもアレンジも疾走感抜群で、聞くだけでピッチの情景が目の前に広がってくる、佳曲だと思います。

しかし、一耳ぼれはしたけれど、それと同時に感じたのは、「エイトらしくない曲だな」ということ。

なんだろう、違和感はないんだけど、どーも「なんか違う感」がするんですよね。

たぶんこの楽曲はワールドカップのイメージソング、という発注だけで作られた曲で、エイトが歌うことを想定して作られた曲ではないんじゃないでしょうか。

誰が歌ってもいいような、汎用性の高い楽曲なんだと思います。他のジャニーズのグループ、もしくはジャニーズ以外の歌手でも、歌っているイメージが割と想像しやすい。

エイトが歌っていても、もちろん違和感はない。

でーもー、なんか「違う」。

楽曲のコンペはどうやってやるのか知りませんが、当然「エイトを想定せずに作られた楽曲」も今までの持ち歌の中にあると思うんです。だけど『RAGE』ほど強く「違う」感を感じたのは、今までになかったんですよ。

なんなんだろう、この「なんか違う感」。エイトがまだこの楽曲をモノにしていない、とかそういうこと?(それともちょっと違う気が・・・)

とは言え、楽曲自体はほんっとに大好きなんで、ヘビロテしています・・・けど、この「違う」感はなかなか消えません。

ライブで聞いたら印象変わるかな?大いに期待しています!

ところで『RAGE』ってダンス曲なの?バンド曲なの?私はどちらでもいいんですけど。

なんか勝手なことばかり(このブログ全部そうですが)書いてしまったので、最後に「好きポイント」を。

『ER2』でも使っている、「大倉の1オクターブ下のユニゾン」。ここでもいい感じで効いてます。

それから、大サビでヤス+大倉のユニゾンの間から、切りこんで来る感じでずっと抜けて来るすばる+ヒナの声の力強さ。いいです。

もう一つ、「好きポイント」というより、聞いた当初から気になっていた歌詞。「壮大な正夢」。

「正夢」というのは「見た通りのことが現実に起きる時の、その夢」(三省堂辞書)で、つまり「夢」であって現実ではない。

この曲で歌っているのは「夢のような現実」なので、これ日本語としては間違った使い方だとは思うんです。

が、言いたいことはすっごくよくわかる。

この「壮大な正夢」の一言で、私の頭の中には熱狂的なピッチの情景がぱっと浮かびましたもん。

確かに、日本語としては正しくはないかも知れない。でも、歌詞としてはすごくしっくり来る。

・・・個人的にはいろいろなジレンマがある楽曲ですが(^^;)それでもすっごく好きです。

さっきスバラジでもかかりましたけど、いつ聞いても血が騒ぐわー。

14.オモイダマ

この感想記事をあらかた書いた後で気が付きました、大倉くんが『倉'mas』でアルバム曲の独自のレビューしてましたね。本人が自分たちの楽曲について率直な気持ちを書いてくれるのは、すごくうれしい。

その中で『オモイダマ』については、私が感じていたことと同じようなことを感じてくれていたみたいで、さらにさらにうれしかったです。手前ミソですみません(^^;)。

私にとっても、『オモイダマ』は特別な曲になりました。

(シングル発売時の記事はこちら、『24時間テレビ』の記事はこちらから)

という訳で、アルバム本編の感想をざっと書いてみました。

全体の流れの構成が、今回のアルバムは抜群にうまいと思います。

特に『三十路少年』からの『キング オブ 男!』は傑作。

それから締めの『RAGE』~『オモイダマ』。

「サッカー」と「野球」という、日本の2大人気スポーツのイメージソングを一年間で両方とも歌ったのって、考えてみればすごいことです。どちらも、映画やドラマの主題歌とはまた違う、とても“公的”なタイアップでしたしね。

この一年を締めるには、ふさわしい楽曲だと思います。

などとうまくまとめましたが、締めの2曲はどちらも個人的な思い入れが深い楽曲だったので、それが締めに並んでくれて単純にうれしかった、ってのはありますね(曲順発表された段階ですでにガッツポーズした)。

では、次回は各ユニット曲で。もうツアー始まりますよ~。