ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

『The Covers』

舞台『戸惑いの惑星』宣伝露出ラッシュで、何よりも楽しみにしていた『The Covers』。

一体どんな歌をカバーしてくれるのだろう…と期待しつつ、フタを開けてみると山口百恵さん『絶体絶命』と少年隊『まいったネ、今夜』。

ん?『絶体絶命』?

少年隊はわかるけど、百恵ちゃんは選曲意図全くわからず。ジュニア時代にでも歌ったか?

しかしそうではなく、2001年のディナーショーで歌った、という説明を聞いて、ああ、と思い出した。

そう言えば小芝居で使ってた!と。

一回こっきりの、伝説のトニセンディナーショー。

ホテルの宴会場だから披露宴、という安直な発想で、坂本新郎で長野新婦という突拍子もない設定進行にも関わらず、さして戸惑いもなく披露宴に招かれた客になりきって楽しむV6ファンのノリの良さが思い出される。

あとカミセンのお祝いビデオとか、『Can you celebrate?』を使ったお色直し(現場で腹抱えて笑った)とか、三人連名の「引き出物」(ミニゴーフレット)とか…。

そこまでやるか!の凝りまくったネタのオンパレードは鮮明に覚えていたけど、三角関係の小芝居のことは忘れてた。

牧師役のイノが元カノに変わり、新郎新婦とひと悶着…みたいな流れになり、そこで『絶体絶命』が使われてたなそう言えば。

この番組で選曲されていなければ、すっかり忘れてたところでした。

ま、実際の選曲意図は「あのディナーショーの時はちゃんとできなかったから」ではなく、「三角関係=トライアングル」ということでしょうけど。

あとリリーさんが指摘した通り、ミュージカルっぽく見せられる面白みもあったからだと思いますが。

実際きっちり“配役”されていて面白かったです。

今回は彼氏が長野くんだったのね(^^)

そして『まいったネ、今夜』。

少年隊の振付まで完全にカバー、ということでしたが、両グループの違いがはっきり出ていて興味深かった。

一言で表すと少年隊はジャニーズ、トニセンはダンサー。

ケレン味たっぷりで魅せる少年隊、はっきり言ってダンスは上手いし綺麗、でもやーっぱり華に欠けるトニセン(^^;)と言ったところでしょうか。

いいんだ華欠けてても、だって本体は「V6」なんだもん(^^)。

ジャニーズには珍しいジャズ調の楽曲を、四十代になったからこその落ち着きと色気で表現してくれました。

最後の『不惑』は、このボサノバ調アレンジバージョンの方が、個人的にはしっくり来たな。歌の中身が自然に入って来た。

原曲アレンジは少し若すぎる気がするんで。

V6は年齢にとらわれず若い熱いメッセージソングを発信して来たし、年とった今でもそれに心揺さぶられることもある。

でも、「四十代の足掻き」を歌うこの曲は、いつもの「若さ」や「熱さ」と同じようなトーンで歌われると、どうもピンと来なくて。

正直「なんか違う」という印象が拭えなかったんです。

それがこの、シンプルなアレンジのバージョンだと、中年ならではの静かな熱さがじんわり伝わって来る。

「いい歌だなあ」と素直に思えました。

実力を見せるには格好の舞台であるアウェイ番組『The Covers』でも、「実力見せつけちゃる」なんて気負いなんかなんもないトニセン。

非常にらしいです。

そうね、「あえてではなくさり気なく見せる」ことこそが真の実力だもんね、とひとり納得。

ブルーレイW焼き永久保存版決定です(^^)。

舞台への期待もふくらむふくらむ。

会社以外の遠出は治療中初めてなので、その分もわくわくが上乗せされているかも。

行くぞグローブ座!(^^)v