ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

舞台『俺節』感想(ネタばれあり)

とりあえず、黒髪前髪ありのヤスくんは可愛かった。

ヤスのコージは、普段はオドオドしているのに歌うと豹変する、という感じがもう少し欲しかった。

福士くんのオキナワも、もうちょっと“クズ”な雰囲気が欲しかったな~。イイ奴過ぎる。

セリフ回しや間の取り方なんかは上手かっただけに、よけい惜しかった。

そんな、何かちょっと足りない主役2人をうまく盛り立てていたのが、まさに“掃き溜めに鶴”テレサ役のシャーロット。

それに、かつてトニセンが散々お世話になった六角精児さん。

終盤でテレサが『北国の春』を絶叫して歌うところは鳥肌立ちました。

テレサがいた踊り子一座にも泣かされた。「テレサの分私らが稼ぐからさ!」って、泣けるなあ。

六角さんの師匠も良かった。

流しとして、歌手としての矜持を持ち続け、でもカラオケという機械と時代に押し流されていく。

そのうらぶれ感と哀愁、たまりませんでした。

一番の見せ場、どしゃ降りの中で、客に物を投げつけられ、ブーイングされながらコージが歌う場面。

いまや何万という客の前で歓声を浴びながら歌う「関ジャニ∞安田章大」と重ね合わせると、そのコントラストが非常に面白かった。

ちょっと皮肉も入ってるかな、という見方は意地悪かしら(^_^;)?

一致団結してコージとテレサを追うヤクザを追い払い、何もかもなくしたコージとオキナワを「横丁の星だ!」と讃えながらあたたかく迎え入れる、みれん横丁の人たち。

こういう、うらぶれた人たちが人情に突き動かされて本気になっちゃうような芝居には、個人的にほんとに弱いんですよねえ…。

なんやかや言っても、がっつり最後までのめり込んで観てしまいました。

買う予定なかった(経済的理由より、もう置く場所がないという理由で)パンフも結局買っちゃったし。

出演者目当てで観に来たけど作品が良くてラッキー(^_^)vというのが、ジャニーズ舞台を観る楽しみの一つでもあります。

俺節』は“当たり ”でした。

ヤスの舞台は『ジュリエット通り』以外は全部観てるけど、今回が一番面白かったな。