ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

『TOP HAT』感想・1(ネタばれあり)

「11月中、土曜日の昼間はうちにいません」と家族に宣言し、若干ひんしゅくを買いつつシアターオーブ通いをしています。

なんたって坂本さん、2年ぶりのミュージカルですから。

(9月のエイトのライブ終了後は、この舞台を心の支えに生きてきました…)

しかも2度目の、アステア&ロジャース作品ですよ!『NEVER GONNA DANCE』の興奮再び、です。

『ネバゴナ』クライマックスのヒロインとのペアダンスは圧巻だったなあ…。上演時期が真冬で、客席のあちこちから咳が聞こえていたのに、このダンスシーンではまさに“しわぶき一つ”起こらなかった。非常に印象的でした。

あれから13年。

坂本さん、ヒロインとのペアダンス、やはり抜群でした。

自分の踊りも魅せつつ、ヒロインも上手くリードする。

ヒロインをターンさせる腕の動きのなめらかさ、受け止める上半身のしなやかさ。

本当は相当力がいるはずのそれらの動きも、かなり難しい、と言われているタップも、羽のような軽やかさで魅せてくれます。

『MURDER for two』で16役をこなしただけあって、馬車の御者に化けた時の変わり身もさすが。

別人のように声を使い分けます。

実はすごいことを「すごい!」と思わせず、何気なくさりげなくやってしまう。

そのスマートさが坂本昌行という舞台俳優の、大きな魅力ではないかと思うのです。

ま、滑舌にやや難ありなのも相変わらずなんですが。

あと歌はいいんだけど、台詞が走り過ぎ。

ファンは慣れちゃってるんでつい受け入れてしまうんですが、いやいやそこはまだまだ精進して下さいね。

でも、軽やかなダンス、語るようなやわらかい歌、“アステアスタイル”が本当にハマるなあ坂本さん。

もう1作くらいアステア作品を演じたら、“日本のアステア”…のうちの1人、に入れていただいてもいいかな、なんて…思ったりしています。

さて、アステアと言えばヒロイン、ジンジャー・ロジャース

今回のヒロインは多部未華子さんなんですが…So,cute!と思わず英語で言いたくなるほどキュート。

その段は長くなるのでまた次回!