『羊の木』追記
錦戸亮は、好きな俳優の1人だ。
彼は余計な演技をしない。
「立っていて」と言われれば、ただ立っていることが出来る。
この、「ただ」立っている、というのが意外と難しい。
自信がない演者ほど余計なことをしてしまう。
立っているだけでは不安になるのか、無駄に表情を作ったり、「立ち方」を作ったりする。
ジャニーズタレントには割といる、こういう人。
身近な例をあげると、マルちゃん、アナタですよ(笑)。
ま、エイトの中で「ただ立っている」ことが出来るのは、亮ちゃんだけなんだけど(個人的見解)。
亮は、ジャニーズがやるような“主役”がイマイチハマっていない…気がする。
本人もそのことを自覚しているのか、『夜ふかし』に来た時「代表作が欲しい」みたいなことを言っていた。
彼はヒロインの相手役や準主役の方が光るタイプ、だと勝手に思っているのだけど、関ジャニ∞の看板の1人だから、“主役”を背負わざるを得ない事情がある訳で。
このジレンマには常々アタマを抱えてたんですが、『羊の木』を見て、「これなら“主役”イケる!」と思ったんです。
“翻弄される主役”いいじゃん、有りじゃん!
あの松田龍平とも、翻弄されつつもちゃんと渡り合ってたし、この路線なら“主役”で当たりが取れるかも知れない。
あの暗い映画で、ファンとしては一筋の光明を見た思いです。
マルちゃんも頑張れ(^^)。
『泥棒役者』は悪くなかった。
これも“翻弄される主役”で周りに振り回されっぱなしだったので、彼にしては珍しく、余計な演技をしてなかったからかな。
舞台『泥棒役者』楽しみです。
念のため付記。
前の日記で怖い怖い言ってますが、松田龍平さんも、好きな俳優です。
やっぱり「立ってるだけ」が出来る俳優さんだから。
月末の家の前にぬーっと立つ彼の怖さったら…(やっぱり怖いのか)。