現在の状況におけるいちV6ファンの心理状態について
V6が「今年の11月1日を持って解散する」と発表した3月12日(金)、その一報を受けたのはファミクラからのメールではなく、友人からのラインだった。
定時に会社を出てスマホを見ると、友人からのメッセージがひとつ。
「V6解散だって!」
それを見て慌ててファミクラのページにログインし、ことの次第を確かめ、気が付くとカフェでシフォンケーキ食っていた。
ひと息つくと、悟ったふうな感じで、こんなツイートをしている。
23年だ。私は1998年からのファンだから、正確に言うと23年間。本当に本当にお世話になりました。動揺して帰宅前にケーキ食ってたりするけど、感謝の気持ちと、これからもあなた方を応援する気持ちは揺るぎなく私の中にあります。それぞれの道を堂々と行こう。#V6
— 小腹 アキ (@kobara_a_ki) 2021年3月12日
そして帰宅、夕食後には当初の予定通り録りだめしていた『俺の家の話』を2話から一気見し、途中グースカ寝て、翌日鑑賞を再開、リアタイまで追いついた。
夕方になり、ぼちぼち夕食の支度を始めようとした頃、突如思い出した。
「あっ、V6解散するんだった!」
人間、本当に忘れたいことは、本気で忘れる。
ほんの少しの時間だけだが、それでも全力で、手の届かないほどたっかーい棚に上げ、知らんふりどころか記憶からきっちり抹消する。
以前、これと全く同じ心理状態を経験したことがある。
5年ほど前にがんを患い、患部を摘出したにも関わらず、その後「肺に転移しているかも知れない」と知らされた時だ。
もーうあなた、“肺がん”なんて当時の私の知識では“ラスボス”くらいの存在ですよ。
主治医からの告知はお腹を直撃、今後の治療方針等の話が終わった途端トイレに駆け込み、その後消灯まで(手術後まだ入院中でした)トイレを何回も往復した。
しかし消灯になると、嘘のようにグースカ爆睡。
翌朝もすっきり目覚め、朝食も何事もなくいただき、読みかけの本の続きをのんびり読んでいたところで、午前イチで駆けつけて来た兄夫婦の姿を見て、ようやく思い出した。
「あっ、がん肺に転移してたんだった!」
一晩だけだが、本当に忘れてた。
今回、“事実を受け止め切れない”度合いは、この時とおんなじだった。
命かかってるレベルですな(笑)。
感謝はある。
理解もできる。
今後も応援する気持ちもある。
むしろ楽しみな部分すらある。
こちらも一応分別のある大人なので、「解散します」と言われても、「はいわかりました今までどうもありがとう」とすぐに言える。
(それが上のツイート)
しかしどうやら、今何が起こってるかよくわからないというか、まだわかりたくないようなのだ。
いい歳した分別のある(つもり)の大人でも、腑に落ちるまではまだまだ時間がかかるようなのだ。
うーん困った。
とりあえず、今晩『三宅健のラヂオ』を聴くことにしよう。
彼らの今後の動向を追って、何とか腑に落とそう。
落ちなかったりして(笑)。
余談ですが、私の“ラスボス”はその後の抗がん剤治療で割とあっさりと消えました。
その後今のところ悪さをする様子もありません。