今この時に、改めて『WAになっておどろう』を分析してみる
まずはMステとジャニーズのコラボ企画の楽曲に、『WAになっておどろう』が選ばれたこと、うれしかったです。ありがとうございます。
「みんなが知ってる、元気が出るジャニーズ楽曲」なんて山ほどあるだろうに。
やっぱり今年デビュー25周年のV6に、華を持たせてくれたんですね。感涙。
さてその『WAになっておどろう』、V6の代表曲の1つであります。
代表曲だけに音楽番組に出る際は何度も披露され、そこそこコアなファンである私は「また『WAになって』?(他にも良曲たくさんあるのに)」と思ってしまいがちだったのですが、個人的にピンチだった時にこの曲に救われ、考えを改めました。
2016年年末の『紅白歌合戦』、抗がん剤治療真っ最中だった時です。
「悲しいことがあればもうすぐ
楽しいことがあるから
信じてみよう」
この歌詞に、涙しました。
この楽曲の、まさに“キモ”の部分です。
今の状況下、この歌詞が沁みる方も多いでしょう。
そう、ここで泣かせるように、ちょっとした仕掛けがこの楽曲にはあるのです。
(おたくなので分析グセはもともとあったけど、『関ジャム』に感化されて確実に悪化したような気がする)
まずリズミカルに始まるイントロ、跳ねるようなAメロは、タイトルから想像できる“みんなを元気づける歌”そのもののイメージで進行する。
「オ~オオ~ さあWAになっておどろう」とメインテーマを明るく歌い上げる。
が、Bメロはメロディラインが少し変化する。
すこーしメロウ*1な感じになって、バックに入るポロロロン、というギターのつまびきも感傷的。
何よりBメロは冒頭、
「悲しいこと」
という文字通り悲しい歌詞で入る。
この部分、2番もそうです。
Bメロの入りは
「一人ぼっちの時」。
つまり、Aメロで明るく →
Bメロで少しトーンを落として“泣き”を入れ →
サビの「オ~オ~」で一気に気分を上げる
という構造になっているのです。
この構造、J-POPでは常套手段のようです。
“泣かせ”のBメロは、サビをより劇的に上げる効果がある。
何よりこの 『WAになっておどろう』の場合、1番のBメロ、先述の“キモ”の箇所で
坂本昌行が泣かせにきます。
本人は“泣かせようと意図して歌っている”感はないんですが、それでも沁みる、あの歌声。
この“キモ”を坂本ソロにしたアレンジャーさん、もしくはレコーディングディレクターさん、良くわかっていらっしゃる。
ちなみに2番の
「一人ぼっちの時でさえも
誰かがいつも君を
見ててくれる」
の部分はソロ(一人)ではなく全員でのユニゾンです。やはり良く出来ている。
名曲には名曲たる所以がある、ということですね。
「飽きた」とか言ってた自分、改めて猛省。
Mステの企画ではこの曲に、屋良くんが新しい振付をしてくれるということです。
こないだのオンエアでさわりを見たんですが、結構大きく改変するようで、長年今の振りに親しんだ身としてはまだ戸惑いがあるのが正直なところ。
でも、一人一人が別々の場所で踊っているのに“WAになって”いるかのように見える、両腕を横に広げる振りは良いな、と思えました。
それに、発表から何年も経っている楽曲なのに、まだまだ新しい面を見せてもらえる。
しかもそれを、ジャニーズの面々がパフォーマンスしてくれるというじゃありませんか。
カバー曲であるとは言え、V6の代表曲ですから。やはりありがたいことです。
完成と披露を楽しみに待っております。
Mステ毎週録画しなくちゃ。
ちなみに V6も期間限定で、ライブ映像やYouTubeバージョンのMVなど、いろいろたくさん配信してくれています。
ただしこちらはavexの公式YouTubeでの配信です。
ジャニーズの公式ではありません。ややこしいけど。
(コメントが書けないのがちょっと残念。)
2017年、最新のコンサート『The ONES』も配信されていますが、2011年の#セクバニコンの方を貼ってみました。
『will』、『OK』などの直近の人気曲中心、かつまだ音源化されていなかった『Super Nova』初披露(伝説のポールダンス!)等々、傑作セトリです。
この機会にぜひ、「奇跡のおじさん」ズの華麗なパフォーマンスをご賞味いただければ。
*1:これ死語ですか笑