ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

『十五祭』とは、一つの終幕だった。~『ジャニーズ楽曲大賞 2019』に参加して気づいたこと

今年も『ジャニーズ楽曲大賞』に参加しました。
投票内容をざっと公表しますと、こんな感じです。

■楽曲部門


1位 『友よ』


傷だらけでも前向きに進もうとする"今の関ジャニ∞"を、余すところなく表現したまさに渾身の人生讃歌。
いろいろあった2019年最後をこの曲で締めくくれるように動いてくれたスタッフさん、関係者さんには本当に感謝。もちろん、全力で歌って私たちに届けてくれたメンバーにも。



2位 『Super Powers』


私が大好物の"ベタなアイドルポップス"。もうV6は歌わないだろうと思っていたそれを、シングル曲としてリリースしてくれた衝撃と喜びたるや。
この曲が発売された当時(2019年のまだ1月)は、今年は私の中でこれを超える楽曲はもうないだろうと思っていました。
そうあって欲しかったよ…。
でもそれでも、『Super Powers』はこの大変な年を、何度も救ってくれました。
なので1位は譲ってしまったけれど、堂々の2位として投票させていただきます。



3位 『咲く、今。』


だって本当に「さよなら」だなんて思うはずないじゃないかあああ!



4位 『crystal』


リリース直後に一切音楽番組に出ず、不安を増大させてしまった楽曲…。
そのモヤモヤが晴れぬままに夏の音楽特番や『十五祭』で生でやっと聞けた時は、うれしいと同時に何だか複雑な気持ちになりました。
あの時何が起こっていたのか全てがわかった今でも、聞くと心がきしむような感覚を覚えます。それが残念でならない。好きな楽曲だから余計に。



5位 『ある日願いが叶ったんだ』


魔法使いV6。そうとしか考えられない。でなきゃアラフォーのおじさんが、こんなにキュートな楽曲さらっと歌っちゃうなんてあり得ないから。
この曲も『Super Powers』同様、精神的にしんどい局面を何度も救ってくれたなあ。



■未音源曲部門


1位 『グレイテスト・ラヴァー』


ディナーショーでも見たのですが、『少年倶楽部プレミアム』で改めて見たら、まあ1夜で終わらせるのがもったいないくらいのカッコ良さ。3人の"吐息"に都会的な大人の色気を感じて、お嬢さんもおばさんもやられる名曲。



2位 『∞o'clock 19』


まあ音源化は無理だろうなーと思いつつ。全部をちゃんと聞きたい。5人バージョンでもいいから。



3位 『カノトイハナサガモノラ』


これだけでなく、TTT第二弾『カノトイハナサガモノラ』の3曲は全て音源化していただきたいのですが。
最もアイドル色が濃くて印象的だったこの曲を推してみました。



■現場部門


1位 『十五祭』


『∞祭』は底抜けに楽しかった。『十祭』はめちゃくちゃに楽しかった。『十五祭』は…まあ、行けて良かったです。
居住地から一番遠い開催地(札幌ドーム)まで行きましたが、エイトの歴史のひと区切りに生で立ち会えたのは良かったと思います。
札幌公演は16時スタートと開演が早めで、3時間越えのライブが終わってもまだ19時。外に出ると、広々とした空がうっすらと赤く染まっていました。その薄暮の空がやけに美しかったのが、非常に印象に残っています。



2位 『One Man Standing 2019』


いち坂本ファンとして、こんなに贅沢なことしてもらって良いのかと。ソロコンサートで生オーケストラ背負って坂本さんの歌に存分に浸れる2時間。この年でまだ「うっとり」できる対象がいるというのは素晴らしくかつありがたいことだと思いました。
できればどうか、坂本さんがミュージカル『グレイテスト・ショーマン』のバーナム役を演じられますように。そしてそれを私が観られますように。



3位 『カノトイハナサガモノラ』


"20th Century"というグループの存在そのものを、フィクションとノンフィクション織り交ぜて演劇化したもので、正直1回観ただけでは感覚的にしか理解できない作品。ただ一つだけ間違いないのは、トニセンとは、クオリティの高いエンターテインメントを見せてくれるグループであること。年末のディナーショーとも併せ、確信した次第です。



■MV部門


『ある日願いが叶ったんだ』 V6

楽曲部門でも書きましたが、可愛すぎるだろうこのおっさんたち。
ふっふっふっふー♪のコーラスのとことか、ちっちゃくなってカード運ぶとことか!
小人さんになったシーンで動きが可愛い理由は、全員身体能力が高くて身軽であるところ、頭が小さくてスタイルが良い(立ち姿の見栄えが良い)ところに尽きるでしょう。
そういうV6の利点を生かした傑作MV。癒されます。


投票するのは2020年年頭、とリリース時や現場へ参加した時点と時間が経過しているため、作品に対する印象がかなり変わっている場合があります。


『十五祭』に対するコメントの引き具合がすごい。
自分でも驚きました。
でもこれがコメント書いた時点での、正直な気持ちです。


観に行った直後はノッリノリで感想をアップしています(2019年7月あたりの日記をご覧下さい)。
確かに、間違いなく、本編は本当に楽しかったんです。


でもあの9月があり、それからさらに時間を経て、私の中で『十五祭』は印象を変えてしまいました。
『十五祭』は、ただの“祭り”ではなかった。あれは一つの“終幕”だったのだ、と。


“区切り”ではないのです。あれで何かが終わったのです。少なくとも私の中では。



よくよく思い出してみると、『∞祭』は参加型イベント、『十祭』は一応ライブではあるものの、ジャニーズの歴史をパロディ?ぽく振り返ったりファン投票で募った楽曲を披露したり、どちらもまさに“祭り”でした。


それに対し、『十五祭』は今までのエイトの楽曲をきちんと見せ、“総集編”を思わせる内容だった。
オープニング映像で内くんを登場させ、グッズも8色展開し、まさに関ジャニ∞のすべてを見せる、というよりさらけ出すような作り込み方だった。

終幕、というのはあくまで私ひとりの感じ方なので大げさな表現かも知れません。
けれど今までのような“周年記念”ではなく、完全なる“区切り”であることを、本人たちも意識して『十五祭』を作ったのではないか、と今となっては思われるのです。



では、これからまた新しく何かが始まるのかというと、それは正直わかりません。
でも彼らは始めようとしている。
いまだ五里霧中、という感じではあるけど、とにかく“始めよう”としていることだけは伝わってくる。


それが伝わってくるうちは、やはりどうしても、エイトを追うことをやめられません。



…そんなテンションが下がっている時に来る、マルちゃんの舞台『パラダイス』の当選通知。

さすがジャニーズ。
簡単に逃がしてはくれないようです(笑)。