ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

嵐と私・1~私が“焦った”シングル2曲(未完成)

今週のお題「下書き供養」


なんてナイスなお題でしょう。

この機会に、出来ているところまで公開させていただきます。
結構な長さまで書いたけど、時期を逸してしまったんで。



嵐と私・1~私が“焦った”シングル2曲



本当は2020年中に上げたい日記でした。

しかしやはり、ちゃんと内容をまとめたかったし、そうするには年内では時間が足りなかった。

そしてV6と関ジャニ∞双方のファンとしては、例え少々タイミングがずれたとしても、今「嵐」という存在を語らずにはいられなかった。

 

 

関ジャニ∞にとって、嵐は「同期」*1の“ライバル”であり“盟友”です(少なくとも私はそう思っている)。

 

TOKIOとV6の関係性に似たところもありますが、嵐とエイトの場合、これに「東対西」というわかりやすい対立構造も加味され、それを基にした「対決」企画の数々で嵐の番組に出させていただいて、エイトのファンとしては大変おいしい思いが出来ました。

関ジャニ∞ファンとしては、嵐サイドには感謝に堪えません。

 

 

そしてV6のファンとしては、一番可愛い後輩グループです。

 

しかし、手放しでそう言えるまでには、かなりいろいろ葛藤があったんです。

(あくまで私の中では、ですが。)

 

 

嵐はV6の、初めてのそして“直”の後輩です。

ともに『バレーボールワールドカップ』のイメージキャラクターとしてデビューしているし、イメージキャラクターとしてワールドカップ会場を巡る際には、紹介DJとして坂本さんが同行したりしました。

 

何かと縁の深い、カワイイ後輩…いやいやいきなりそうはならない。

何しろあの「黄金世代」と呼ばれたジュニアから選抜されたメンバーですよ。

いつドカンと来て、V6を追い抜いて行くかわからない。

 

私は嵐の動向を意識しまくりました。特にシングル曲には注目していました。

ただひたすら「いつかV6が抜かされる」という、対抗心というか、危機感にあおられて。

当時は私も若かった。

 

で、しばらくはらはらと見守っていたのですが、意外とドカンと来ない(笑)。

あれ?おや?と世間も私も、何より本人たちと制作サイドが思っていたでしょう。

『嵐にしやがれ』最終回でも、デビュー3~4年目、2002~2003年を「人気低迷期」とはっきり言っちゃってました。

 

しかしその「低迷期」であったはずの2002年に、私を一番焦らせた、あの曲が出るのです。

 

 

それが『a Day in Our Life』

ドラマ『木更津キャッツアイ』のエンディングテーマです。

 

何で岡田くんが主役なのに、主題歌がV6じゃなくて嵐なの!?

それにこんなカッコいい歌、ぜったい嵐がブレイクしちゃうじゃん!!

←当時の私の率直な心の声。

 

ラップがメインのシングル曲ですが、「ラップ」自体は既に、1980年代後半あたりからジャニーズ楽曲に採用され始めていました。

1987年に発売された少年隊のアルバム『TIME・19』の、『ガ・ガ・ガ』が先駈けではないかと思います、私が知る限りでは。

 

それ以降、光GENJIもアルバム曲にラップを採り入れている(1993年発売『SPEEDY AGE』内『急がなきゃ食べられちゃう』)ので、同時期に活動していたSMAPも同様だろうと推測します。

 

こうしてラップ曲が徐々にジャニーズ楽曲に浸透する中で、アルバム曲だけでなくシングルにもラップがメインである曲が出てきました。

少年隊『SILENT DANCER』(1988年発売)

V6『BEAT YOUR HEART』(1996年発売)

等々。

 

数はそう多くはなかったけれど、ラップ曲がシングルになること自体は特別目新しかった訳ではない。

『a Day~』に私が驚き、焦ったのは、ラップのスタイルがそれまでの“ジャニーズラップ”とは一線を画すものだったからです。

 

独特なハスキーな声の出し方、特にサビの部分、

「全身ぜんれい目指してく WAY 自分自身取り戻す為に 上」

の「WAY」、「上」の発音。

「うえーい」と下に伸ばすような発音が、すごく耳に残る。

 

と同時に、正直に言うと、ジャニーズ楽曲としてはあまり“ガラがよろしくない”ように聞こえる。

 

しかしそのラップと全く逆のテイストの、大野くんの透明感ある声を生かしたメロディ部分を絡めることで、なんとも斬新な楽曲に仕上がっていました。

 

それがドラマの内容ともぴったり合っていて、「どうしよう!これじゃ嵐売れちゃうじゃん!」と私は非常に焦った訳です。

 

 

が、ドラマは大当たりしたものの、楽曲はそう当たらず。

シングルを1曲収録にして500円、という手法も起爆剤にはならなかったようです。

 まあ今改めて嵐のベスト盤で聞いても、だいぶ攻めてますもんねこの曲。当時としては「攻め過ぎ」だったかも知れません。

 

でもこんなにアグレッシブなラップをジャニーズに持ち込んだのは、恐らく嵐(主に櫻井くん)が初めてではないかと思うんですよ。

その後KAT-TUNや、最近ではSexy Zoneの風磨くんがこういうハードなラップを受け継いでいってますし、ジャニーズ楽曲に新たな要素を加えた、これは嵐の一つの功績ではないかと、今となっては思います。

 

 

 

そしてもう1曲、「この曲で嵐ブレイクしちゃう!」と私を焦らせたのは、

『サクラ咲ケ』(2005年発売)。

 

城南予備校のCMソングで、耳にした途端「こんなキャッチーでさわやかで疾走感のある曲、絶対売れる!」と確信しました。

 

作詞・相田毅、作曲・谷本新。

ジャニオタ、特に光GENJIファンにはお馴染みの、ゴールデンコンビじゃないですか。

(ちなみに関ジャニ∞の人気曲『大阪ロマネスク』もこのお二方の手によるもの。まさにゴールデンコンビ…。)

 

 しかしこれも、そんなに爆発的には売れませんでしたね(笑)。

 

こんなに良い楽曲なのに、なぜどーんと来ないんだ。

この時期になってくると、「曲も悪くないし本人たちも頑張ってるのに、なんで嵐は今イチぱっとしないの?(V6は抜いて欲しくないけど)」という、ファンのようなそうじゃないような複雑な心境になってきてましたね。

 

 

しかし皆様ご存知の通り、嵐が快進撃を始めるのは『サクラ咲ケ』の翌年、2006年から。

 

 

この頃、「ネットの検索ワードランキングで『嵐』が急上昇」といった芸能ニュースを良く見聞きしました。

なんで今さら嵐?

←当時の私の率直な心の声。

と思っていたら、ドラマ『花より男子』が大人気になってたんですねえ。

私はこの手のラブコメドラマに全く興味がなかったので、ノーマークでした。

 

『花男』の道明寺カッコいい→道明寺役の松本潤って誰?→嵐のメンバーだって→嵐って何?

ってな流れでしょうか。

メンバーのドラマから、嵐本体があっと言う間に大ブレイク。

V6、光の速さで追い抜かれました。(笑)

 

 

楽曲が良いだけではアイドルは売れない。

改めて思い知らされました。

ドラマなどのタイアップ、関連性や、タイミングが肝心。

もしかして『サクラ咲ケ』あたりからじわじわ来てたのに、ドラマで火がついただけなのかも知れません。




(追記)
読み返してみると肝心なところはほぼ書いていたので、尻切れトンボですがこの機会に公開してしまいます。
嵐は本当に好きな楽曲が多いので、語れるものならまた語りたいなあ。

*1:正確に言うと年上組3人、横山、村上、渋谷の3人が同期、丸山は微妙な位置(笑)、亮から下は後輩である。