ほんのりへそ曲がり

「アイドルは楽曲だ」という信条のもと、楽曲を中心にV6と関ジャニ∞を語る

『急げ!若者』(『キング オブ 男!』感想の補足)

増税前のお買い物、3DSLL。これでマルちゃんのMiiをゲットする予定(似てないって言ってたくせに)。

さて。『キング オブ 男!』の記事中に書いた、『急げ!若者』についてちょっとした補足を。

ジャニファンは当然知っているものと思って例えに上げましたが、よく考えたら相当古いナンバーなので、ご存知ない方も多いのではと思いまして。

元はフォーリーブスの持ち歌ですが、そこそこ年寄りの私も、さすがにフォーリーブスのオリジナル版は知りません(^^;)。

私が知っているのは少年隊版で、『キング オブ 男!』の振付が似ている、と思ったのもこのバージョンです。

対立している2つのグループ(ニッキとヒガシ)が揉めてバトルになり、大サビの部分で植草君が仲裁に入り、ラストで和解して3人で踊る、という振付というか構成が、少年隊版『急げ!若者』。

その後トニセンをはじめとする後輩たちには、この少年隊版『急げ!若者』が受け継がれている・・・と思います多分(トニセン以外の後輩のは見たことがないので)。

この「対立する」→「仲裁が入る」→「和解する」という流れが、「殴り合う」→「ヤスがヒナと大倉の間に入る」→「すばると亮が手を取り合う」の部分ととても似ていると思ったので、例として挙げたわけです。

少年隊版『急げ!若者』は『ウエストサイド物語』のオマージュなのは明白です(構成もそうですが、楽曲的にも前奏のメロディーとかそっくりですし)。

なので、構成が似ている『キング オブ 男!』も、振付か構成を考えた方(中村監督・・・ではないと思う)は『急げ!若者』ではなく、直で『ウエストサイド物語』から着想した可能性もありますね。

あるいは、『急げ!若者』以外のオマージュ作品からとか。

ジャニーズ脳の私は、即行「『急げ!若者』じゃん!」と思いましたけれども

(^^)。

ただ、本家『ウエストサイド物語』では、「和解」は成立しない。

主人公・トニーは対立する2つのグループを仲裁しようとして、結局うまくいかず、そこから悲劇が始まる。

『急げ!若者』や『キング オブ 男!』では和解は成功し、本家『ウエストサイド物語』がたどり着けなかった大団円を迎えることが出来てます。

日本的と言えば日本的、だけどオマージュとしてはなかなか良いものなんではないかなー、と私は思います。

(『キング~』が『ウエストサイド物語』のオマージュ、って言うのはかなり強引ですけど{%汗webry%})

ところでこの『急げ!若者』、念のため歌詞や構成を確認しようとしたら、映像資料があまり残っていないんですよ。

少年隊は、コンサートビデオはありますがDVD化されていませんし、大体デビュー後は『急げ!若者』をあまり歌わなかったような気がします。

むしろトニセンの方が歌ってたような。

トニセン単独のコンサートでは、ほぼ必ずセットリストに入っていたのではないかと思います。

そのトニセンのコンサートも、映像化されているのは2008年と2009年のツアー2つだけ、しかも2009年のHONEY×3ツアーではセットリストに入っていなかったので、2008年の『オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ』ツアーのDVDにしか、すぐに見られる映像がないんです。

私も今回はこのDVDで、構成などを確認しました。

でもこのDVDの『急げ!若者』は、振付が少年隊版オリジナルにほぼ忠実なようです(私の記憶によると)。なので、いろいろ確認するのには重宝しました。

ただトニセンなので、全体はくだらないコント化しているんですが(^^)。

大体トニセンの『急げ!若者』は、対立する2人がしょーもないことで争うのがお約束。このDVDでは、イノッチと長野君が地球儀を取り合って、真っ二つに割ってしまったところから喧嘩が始まるという。

映像化されていないけど、コンビニの棚に残った最後の1個のお菓子を取り合って争いに、っていうバージョンもありました。コンビニの中で踊るので、棚に隠れちゃってダンスがほとんど見えない(^^)。

こういうしょーもない小芝居に、基本に忠実できっちりしたダンスと歌。そのギャップがすんごくおかしいです。

トニセン版『急げ!若者』は、ウデがあってこそ出来る高度なパロディ、という感じですね。

それがエイトさんたちにかかると、「北新地の抗争(・・・)」。

グループの個性がそれぞれはっきり出ますねえ。

たまーにこういう、持ち味の比較対照が出来るのが、複数グループのファンでいる面白さかも。